日本人と米

秋葉原に来た時に、良く一緒に飯を喰いに行く友人がいる。
…まぁ、そういう時でもないとなかなか顔を会わす機会がないのだけども。
ただ、何故かいつも喰いに行くのがカレー。
それも、いわゆる日本人のカレーではなくて、とても本格的なインドカレー
きちんとタンドリー釜で焼いたナンがあって。
勿論、ポークもビーフも欠片も無いような。


…で、今回はこの友人の職場で評判とのことで、シディーク秋葉原店に入った訳ですよ。
いつもなら、ここで迷わずカレーとナンを選択するのだけども。
今日はちょっと気分を変えてみようと、お互いインド風ピラフ…というかパエリアっぽいのを頼んでみる。
メニュー表には”インドより取り寄せた最高級米を使用”とか書いてあるし。
これもなかなかに美味しいらしいよ…とのことだったのだけど。


大 失 敗 !
予め謝っておこう…インドのお百姓さんごめんなさいと。
(ひょっとしたら、これはコックの腕に起因するものかもしれないけれど)
正直…不味い。
そして、これはどうやら私と友人の共通認識であるらしかった。


このインド米というのは、勿論長粒種なのだけど。
これと、同じ位の大きさに細かく刻まれた野菜。
それをひと口大の肉と併せて、スープで歯応えが完全に無くなるまで煮込んだのが多分これ。
(少なくとも、あとで炒めてはいない)
口に入れた時点で、米も野菜もまるで判別が出来ないどころか、そもそも食材の形状が判別不可。
私はラム肉で注文をしたのだけども、肉はパサパサであり硬い。
味以前の問題として、体がこれを食事であると認識していなかった。


友人はこれを『焼きビーフンだ』と評したのだけども。
焼きビーフンにしたって、もう少し歯応えがあると思うよ…
頭の何処かで、”これは米料理である”という認識があるからか。
口に入れた時に、その”米の感触が無い”という感覚が物凄い違和感を生んでいるというか…ううむ。


口に入れて飲み込んだのだから、そこには飲み込んだ何かあった筈なのだ!


割と大喰いである友人ですら、(辛過ぎると言いつつ)半分と食べなかった。
私は…というと、1/3位しか食べれなかったですよ。


何だろう。何が問題だったんかなぁ…